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事例・ショーケース Case Study

ユーザー事例

グローバルソリューション

PT KRAKATAU NIPPON STEEL SUMIKIN (新日鉄住金グループ)

海外拠点に最高レベルの生産システム 標準化により導入コストも大幅削減

プロジェクト概要

背景

海外現地生産を急ピッチで拡大している新日鉄住金グループは、増加する海外システム開発案件に対応するため、高品質な鋼材製造に対応した海外向けの標準システムをつくり、各地の製造拠点に展開することにした。

ソリューション

海外標準のシステムは、タイの製造拠点で運用していたシステムを基に、国内製鉄所から最も優れた機能を厳選・統合して構築。インドネシアに新設する製造拠点のKRAKATAU NIPPON STEEL SUMIKINに導入した。

成果

日本品質の鋼材を製造できる機能を網羅しつつ、開発工数を従来の3分の1程度に削減した。システム運用における障害発生件数は極めて少なく安定稼働している。運用・保守要員は現地採用し、運用コストも抑えた。

日本と同水準の販売・生産管理システムを海外製造拠点にも

「総合力世界No.1の鉄鋼メーカー」を目指す新日鉄住金グループは、海外現地生産を急ピッチで進め、この5年間で海外生産能力を2倍以上に伸ばしている。アジア諸国で増加している鉄鋼需要に対応するためだ。特に日系メーカーの海外生産拠点からの高級鋼材需要に、迅速かつきめ細やかに対応することを重視している。
これに伴い、海外でのシステム開発案件が増えていた。以前は海外の製造拠点ごとに個別に開発してきたが、新日鉄住金グループは2013年、「海外標準モデル」と呼ぶ海外製造拠点向けの標準システムについて検討を開始した。販売、工程、操業、品質を管理する4つのモジュールで構成する。海外の製造拠点でも「日本品質」を担保できるようにしたうえで、各製造拠点への導入コスト削減も狙う。


国内製鉄所の粋を集めた海外標準モデルを構築

新日鉄住金グループは海外標準モデルの導入第1弾として、2012年にインドネシアに設立したPT KRAKATAU NIPPON STEEL SUMIKIN(以下、KNSS)への導入を決めた。タイの製造拠点で運用しているシステムをベースに、国内製鉄所から機能別・製造品目別に最も優れた機能を集め、標準モデルとして統合した。
KNSSの工場を建設している間に約1年かけて標準装備すべき機能を見極め、2015年8月に新日鉄住金、タイの製造拠点向けシステムを構築した経験を持つ新日鉄住金ソリューションズ(以下、NSSOL)が協力して海外標準モデルの開発に着手。NSSOLは、タイの製造拠点でシステムを開発したメンバーを中心にチームを編成し、現地特有のノウハウを海外標準モデルの設計・開発に織り込んでいった。

稼働後の約1年間で大きなトラブルはゼロ、導入コストは3分の1に

2017年7月、KNSSの営業運転が始まり、海外標準モデルも歩調を合わせてカットオーバーした。日系メーカーからの高い品質要求を満たすための機能を網羅していることはもちろん、システム運用の品質も非常に高い。既にタイで運用しているシステムをベースにしているため障害の発生件数が圧倒的に少なく、稼働から現在に至るまで大きなトラブルはない。運用・保守については、NSSOLのインドネシア現地法人(以下、NSSOLインドネシア)が現地採用したスタッフで実施すべく体制を整え、業務の引き継ぎや育成を進めている。
開発工数は、従来の3分の1程度に抑えられた。製造ラインと操業管理システムのインタフェース部分さえチューニングすれば、ほかの海外製造拠点にも横展開できる。

コアテクノロジー
製鉄に関する業務知見、グローバルシステムに関するノウハウ、プロジェクトマネジメント
システム概要
●サーバー:物理サーバー×4台、仮想サーバー×46台

PT KRAKATAU NIPPON STEEL SUMIKIN (新日鉄住金グループ)

PT KRAKATAU NIPPON STEEL SUMIKIN (新日鉄住金グループ)
PT KRAKATAU NIPPON STEEL SUMIKIN (新日鉄住金グループ)
本社:インドネシア バンテン州チレゴン クラカタウ工業団地内
設立:2012年12月
資本金:1億4175万米ドル(2018年3月31日現在)
鋼板生産能力:48万トン/年
従業員数:279名(2018年3月31日現在)

※ユーザー事例の記事内容は掲載当時のものとなっております。

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