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NSSOLテック・コラム

HTML5

2016/02/05

「できない」を「できる」に変える ~HTML5の持つ無限の力~

みなさんは、「オープンソースカンファレンス(以下、OSC)」というイベントをご存じでしょうか。2004年より全国各地で開催されている、このイベントには技術に興味のある学生から開発者、企業関係者まで、多くの参加者が集まります。2015年も全国11都市で開催され、12月の「オープンソースカンファレンス2015.Enterprise」を締めくくりに、全イベントを終えました。

このイベントのメインテーマは、「オープンソースの今を伝える」。オープンソースとは製品のソースコードなどを無償で公開し、誰でも自由に手を加え、改変できるという新たな製品のスタイルのことであり、そのようなソフトウェアをOSSと呼びます。近年OSS製品は急速に広まっており、企業システム開発においても、大きな可能性が期待されています。このような背景を踏まえて、自社のOSS製品の展示、OSS製品に関する情報交換の場として、OSCは催されています。

2015年は、同イベントに当社(NSSOL)が初出展をしました。現地に赴いたのは、システム研究開発センター内の「hifive」開発チーム。彼らは、HTML5という最先端の技術を研究し、企業の業務システムへの活用に向けて日々奮闘しています。今回は、同チームのメンバーである柏村拓哉さんに、OSCで感じた手応え、これからの業務システムのあり方、さらにはHTML5の登場によって広がりを見せる技術の「今」など、第一線で開発に携わる柏村さんならではのお話しを伺いました。

「あればいいのに」を実現できるのが、HTML5の面白さ

hifiveメンバー

柏村さんは、「hifive」チームの一員として、OSCに参加されたそうですね。

僕は、多くの人にHTML5という技術の可能性を実感していただくため、自社製品である「hifive」を携えて参加しました。TwitterやFacebookを見るとわかりやすいかと思うのですが、最近のWebブラウザにはいろいろな動きや機能が盛り込まれ、昔に比べると画面がとても賑やかになっています。それを可能にしたのが、HTML5の技術です。この技術は、システム開発などの、さまざまな場面で役立ちます。そこで私たちは、HTML5を簡単に業務システム開発に導入できるプラットフォームを作りました。それがhifiveです。HTML5を導入することで、業務システムの利便性は、飛躍的に高まります。みなさんの日々の業務が、より快適になることを願って、私たち開発チームはhifiveを作りました。

hifive開発チームにおける、柏村さんの役割を教えてください。

私の役割は、主にhifiveを広めることです。具体的には、お客様の会社にhifiveを適用し、現場のエンジニアに使い方を教えています。一言で言えば、適用と教育の部分ですね。
そもそも、システム研究開発センターのミッションは3つあります。1つ目は、新しい技術を導入する「研究開発」。2つ目は、お客様のシステムに対する自社製品の「適用」。そして3つ目は、製品の使い方をお客様に「教育」することです。製品を開発しても、ユーザーに使ってもらえないと意味がありません。実際にプロジェクトに適用し、お客様に使ってもらい、お客様の役に立つことが、私たちのゴールなんです。

当日はどんな展示を行ったのでしょうか。

hifiveで作成したデモアプリケーションやテストツールなどを展示しました。デモの1つである「日報アプリ」は来場者の反応がよかったですね。日報アプリは営業担当者がiPadで日報を登録し、会社に送信できるアプリです。リアルタイムに活動報告できる特徴を持っています。たとえば、OSCでブースの写真を撮り、今日はOSCに出展しています、と報告することも可能です。HTML5の技術を使って、今までの業務システムで不可能だったことが実現できるんです。
また最近個人的にHTML5で面白いと思っているものとしては、Webブラウザ上で3D表現ができることです。OSCでも、hifiveで作った「3D降水量グラフ」がとても好評でした。当日は、iPadのSafariを使って見てもらいましたが、来場者のみなさんも「ブラウザでこんなことができるの?」と驚いていましたね。

hifiveで作った「3D降水量グラフ」

日々の業務をスムーズに。「新時代の業務システム」とは?

今の業務システムに求められているのは、どのようなことでしょうか。

従来の業務システムは、データを登録して参照する程度にしか使われていません。しかし最近では、新時代の業務システムのニーズが高まりつつあります。Facebookなどの便利なサービスに慣れ親しんだ世代が増え、業務システムにも利便性、機能性が求められるようになりました。たとえば、一目で使い方のわかる操作画面や、データを生かした分析機能などが挙げられます。それに伴い、どれだけ業務を効率化できるかも、業務システムの重要なポイントです。それらを補助するためには、HTML5の力が必要なんです。

HTML5を導入すると、業務はどのように効率化されるのでしょうか。

HTML5は視覚的な表現の幅が広いので、一見してわかるシステム構築が可能です。たとえば、iPhoneのようなUIは直感的な操作が可能で、機械の苦手な人でもマニュアルなしで操作できます。HTML5を業務システムに導入すると、そのような使い方ができます。操作性が非常に高く、業務に余計な労力をかけることが少なくなります。
また、HTML5を利用した業務システムはWeb上で運用できます。アクセスするだけで使えるので、iPadなどのモバイルデバイスにも活用できますし、従来のシステムのように大がかりなインストールは必要ありません。HTML5で使えるようになった機能も幅広く、これまでは長い時間をかけて開発していた機能が、HTML5の標準機能を利用するだけでできるようになっています。それにより開発生産性が上がり、業務への適用も早くできるため、業務を早いサイクルで改善・効率化していくことが可能となっています。

最新の技術を取り入れることで、多方面にメリットが生まれますね。

そうなんです。他にも、可視化できることがメリットになります。ビジュアル面での表現が得意なので、あらゆるデータを視覚化できます。たとえば、勤務時間のデータを見ると、意外と残業が増えてるな、ということも一目瞭然です(笑)。そのような身近なことも含め、可視化によって発見できることは多くありますよね。その気づきをもとに、もっと業務を改善することができます。業務システムへのHTML5の導入は、企業の発展にも大きく貢献するんです。

技術が広まれば、誰もがもっと便利に暮らせる

hifiveを通してHTML5を広めることで、どのような意義が生まれるのでしょうか。

弊社のようなBtoBシステムの開発会社では、日本を支える企業がお客様です。私たちがHTML5の力を広めていけば、多くの企業が業務を効率化させ、事業を発展できるはずです。それが全国に広まれば、もっと便利で暮らしやすい世の中になるでしょう。そのためにも、私たちはあらゆる企業の業務システムに、HTML5を普及させていきたいと考えています。

hifiveの開発も含め、HTML5の普及にも注力しているのですね。

はい。OSCに参加したのも、世の中にhifiveを広めたいという想いからでした。私たち開発チームは、一般の方々にもhifiveを使っていただき、利用者の声を吸い上げながらhifiveを改善していきたいと考えています。ゆくゆくは、企業や一般の方を含めた「hifiveコミュニティ」を形成し、hifiveを通してHTML5を普及させるのが目標です。そのためには、さまざまな層の方がいらっしゃるOSCのような場所がマッチしています。
 今年からは都内のカフェで、開発者向けのセミナーも開催しています。勉強熱心な方が、毎回30~40名参加してくださり、技術に関する話で盛り上がるんです。弊社としても、一般の方にhifiveをご紹介できますし、開発者の抱える悩みを、hifiveや弊社のビジネスに還元できます。情報交換の場として、今後も積極的に開催し、多くの方とのつながりを築いていきたいです。

HTML5の技術は、今後どのように広がっていくと思われますか。

今後はおそらく、多くの企業システムがWebに移行していくだろうと思っています。今まではWindowsでしか動かなかった環境が、LinuxやMac、さらにはiPhoneやAndroidなどのスマートフォンやタブレットでも動くようになります。それも、Webシステムの汎用性が高まったからです。HTML5を使ったシステムは、これからもどんどん増えるでしょう。例えば、車載情報機器やテレビにもHTML5が搭載されている例も出てきています。さらに視野を広げれば、IoTに関連する事例も増えてきました。例えば、家電やセンサーなどとWebの技術で通信を行い、ブラウザから操作を行うようなことがすでに実現されてきました。HTML5は、ブラウザ上だけではなく身近なところでも活かされていて、可能性は未知数です。今後はいろいろなモノにHTML5が使われ、世の中がもっと便利になるはずです。

柏村さんご自身の、今後の展望を教えてください。

僕自身としては、hifiveを通して、あらゆる業務システムの利便性を高めたいな、と。「みなさんに便利さを享受してほしい」というのが開発者としての夢なので、その実現を目指し続けます。IoTを筆頭に、これからはWebの技術があらゆるところで活用されると想像します。いろいろなモノがつながり、生活がどんどん快適になっていくなかで、私たちのテーマであるHTML5が力を発揮することは間違いありません。誰もが、もっと便利に暮らせる世の中をつくれるよう、開発者の一人として力を注いでいきたいです。

ありがとうございました。

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