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イベント

2017/04/05

CeBIT2017 参加レポート 世界最大級のIT展示会で、史上最多の日本企業群が出展

2017年3月20日~24日、ドイツ・ハノーバーの国際見本市会場で「CeBIT 2017」が開催されました。ドイツの北部、フランクフルトから電車で約2時間半のところにあるハノーバー。ここには世界最大級の国際展示場があります。CeBITは日本ではあまり知られていないかもしれませんが、実は30年以上もの長い歴史がありIT分野では世界最大級の展示会と言われています。1970年代からのハノーバーメッセを源流にもち、1986年3月にハノーバーメッセから独立しCeBIT <Centrum fur Buroautomation, Informationstechnologie und Telekommunikation>として毎年開催されるようになりました。

本年は日本がパートナー国となったこともあり、例年の10倍以上となる118社の日本企業が出展し、ジャパン・パビリオンの出展面積7,200平方メートルで、パートナーカントリーの参加規模としてはCeBIT史上最大となりました [JETRO発表] 。

新日鉄住金ソリューションズ(以下、NSSOL)も、親会社である新日鐵住金の出展にともない同ブース内にて、①ウェアラブルデバイスによる遠隔作業支援、②現場作業者の見守り、③UWBによる工場内での作業者動線把握と作業改善、についてのパネル展示と動画を使っての説明を行いました。
新日鐵住金のプレスリリース
ドイツで開催される国際見本市「CeBIT2017」に初出展

AR/VR花盛り

CeBITを回ってみた印象は、AR(Augmented Reality)、VR(Virtual Reality)を活用した展示が多く、とくにVRはまだまだコンシューマー向けの展示が多い印象でした。

Intel社のブースではMicrosoft社の HoloLensや、2015年にIntel社が買収したカナダRecon社製などのスマートグラスを活用した展示がありました。Reconのフューチャービデオでは、NSSOLが2014年に制作したものと似たような遠隔作業支援など現場における業務活用をイメージさせるものもありました。ただし全般的には、AR/VRの実業務への適用は、「これから」という印象が強く、具体的な活用事例は、あまり見当たりませんでした。

展示のなかで特筆すべきものとしてはDFKI(ドイツ人工知能研究所)のブースでした。
AR/VRを組み合わせたMR(Mixed Reality)を活用したソリューションとして、Microsoft社の HoloLensで目の前に映し出された仮想空間のボタンを操作しロボットアームや台車を動かす、VRを重畳させて作業支援するなどのデモが行われていました。

参考)DFKIのMR紹介ページ

ロボット花盛り

主にはコミュニケーション用のようなものですが、ロボットなどの展示も数多く目立ちました。ほとんどは業務での適用はもう少し時間がかかりそうな印象はありましたが、ここでもDFKIの人の動きと精緻に連動するロボット(左下図)は、すぐにでも業務適用できそうな印象でひときわめだっていました。

インダストリー4.0はこれからか?

個人的な印象としては、インダストリー4.0発祥地であるドイツでのB to B向けIT展示会ということで先進的ユースケースなどを期待していましたが、ボッシュやシーメンスが参加していなかったこともあり、具体的な事例はほとんど見ることが出来ず期待外れな印象でした。実際に今回参加した日本企業の方から「ドイツよりも日本の方が進んでいるのではないか?」といった声も聞かれましたが、正直、ここのところ本当はよくわかりません。

インダストリー4.0の本質は一企業でのIT活用ではなく、企業を超えて、業界を超えてデジタル化を進めていくことですが、日本の現実はどうでしょうか。ドイツでは国を挙げてインダストリー4.0に本気で取り組もうとしています。

今回、ドイツと日本がインダストリー4.0の実現に向けた標準化などに協力していくとした「ハノーバー宣言」は、これから世界が大きく変わっていく、ひとつの重要なエポックメイキングになるのではないでしょうか。

広報・IR室 プロフェッショナル鹿島 亜紀彦

世界最大級のIT分野の展示会は会場の広さや出展社数に圧倒されました。

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